久々に

久々に俺の最も恐れている人間の名前を思い出した。
忘れていたわけではないのだが、人前でそいつについて語る時に名前を出したことはないし、思考中でも『アイツ』とか『ヤツ』で代用して考えているので、本当に久しぶりのことだった。
もしかして悪いことの起こる前兆ではないだろうか。