制作進行方法

昨日からキャラ絵の取り込み作業と着色作業を行い、今日になってようやく一人分が完成した。
最も線画が上手くいっていない(個人的な感覚であり、実際は他の絵とさほど差はない。と思う)ものからやった方が精神的に良いかなと思い、一番うまくいっていなかった絵から始める。
このキャラはへっぷらけっこの主人公幼馴染という設定があったキャラ(木立真杜)で、俺はこのキャラの設定資料を持ってはいるが、毎回見るのが面倒なので、最初に資料を見て以来、自分で描いた絵を資料として描いていた。今回も同じ手法で描いたのだが、どのくらい元の絵と変わっているだろうと思い、描き上げてから再確認したところ……別人だ。絵柄が違うとかいう範囲を超えて髪型が完全に変わってしまっていた。俺の絵はずいぶん適当なものだ。
 
それはともかく、今回は制作の進行方法をまとめてみた。正直言ってこれらの絵を晒すのはあまり良い気分ではないが、たまには良いだろう。

これは最初にスキャナで取り込み、自由変形とキャンパスサイズの設定で303×303のサイズにしたもの。ちなみに303というサイズは狙ってやたものではなく、1400の横幅に3人とその他のウィンドウの余白を作った際に決まったものです。

取り込んだ絵を半透明にし、ペン入れ用レイヤーに線を描いたもの。
以前ならばほぼ完全にフリーハンドで描いていたので、小さいサイズの絵ではあからさまに腕の震えが見えてしまっていたものだが、制御点ツールという便利な機能を知ったため結構ましなものになった。最後に取り込んだ元の絵を完全に透明にして完成。ちなみに「制御点ツール」と「パスツール点」を最近は何故か間違えます。

マスキングです。後で色を塗る範囲を指定しやすくするためのもの。フォトショップではこの手の作業をしなくても良い機能があるらしい。色はあからさまに後で付けるものと違うものにしています。この作業がかなり時間を取った。全体の3分の1くらいだろうか。
今見ると明らかに塗れてない部分が髪の間に……まあ、後で背景のレイヤーでは塗ったから平気だが。

基本色を塗った状態。マスキングを利用して素早く塗れるので、これを塗るのには3分もかかっていません。本当なら細かい部分を気にするべきなのだろうが、そこまで気にする時間もないし。

影を付ける作業。黒色を半透明にして影用レイヤーに塗り付けた。結構時間がかかる作業。ついでに結構難易度が高い。

光を付ける作業。基本的に影を付ける作業と同じで黒を白にした状態。ただし半透明ではないか、限りなく透明度を少なくした。難易度が高いが塗る場所が限られるので時間は少なめ。今考えると光を付け過ぎた気がする。

顔の着色作業。やはりキャラの顔は重視されるためか、練習用の本でも顔だけは別でやっていた。本来ならその他の部分も細かくやるべきなのかもしれないが、これも時間の関係でカット。重要な小道具とかがあったらさすがに別だが。

顔が重要視されるならということで、顔とその他の肌の部分に濃いめの色を足した。これは本には描かれていなかったが、やった方がいいだろうと判断。本来は全体もこれをやるべきだろうが……

背景を着色して終了。よく考えると、背景はセットでキャラとセットで描かないとペイントで合成できない。できなくもないが無駄に時間を取る。そう考えるとキャラクタのウィンドウの背景を作るために数時間消費したのは無駄な労力か。
 
こうして一人分のキャラが完成。制作時間はたぶん5時間くらい。65点といったところか。少しはむさ苦しい雰囲気を打ち消せるようにできたつもりだ。少なくとも男らしい絵よりは女らしい絵に仕上がったかと。しかし、欲を言えば正面ではなく角度をつけたかった。3人とも正面で描いてしまったのは統一感はあるが手抜きっぽくもある。
この絵は、サイズが303×303ということもあり、練習の絵と比べて早く仕上がったが、これを3枚と敵キャラを作るとなると普通に縦横1400の無難な絵を描いた方が断然早くできることに今更気が付いた。敵キャラは一枚当たり顔絵の1.5倍くらい時間がかかりそうだし。駄な作業を含めると全体の作業工程に50時間くらいかかりそうな勢いだ。
 
ちなみに画面に張るとこんな感じ。

やはり、荒くなるな。まあ、下手な部分がごまかせるとも言えるが、実際に印刷した際はごまかせだろう。
さて、ここからベーコンさん(というかアダキチさん)の制作作業に入る。俺にとって一番描きやすいキャラだが、逆にここで失敗するとへこむな。次の作業に響かない程度のできになるといいが。