死霊の盆踊り(原題:Orgy of the Dead)
- 出版社/メーカー: ジャパンホームビデオ
- 発売日: 2005/07/22
- メディア: DVD
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【監督】A.C.スティーブン
【製作年】1965年
【ジャンル】ホラーを語るある意味で非常恐ろしい映画
◆勝手な5段階評価◆
【B級度】5
【ネタ度】1(ある意味5)
【ツッコミ度】1(ある意味5)
【オススメ度】1
【理解不能度】1(ある意味5)
冒頭「これから話す物語は気を失うほどに恐ろしい」という解説が入りますが、今ならその意味がよくわかります。
日本人が付けたタイトル「死霊の盆踊り」はインパクトも凄まじいが、その意味が今ならよくわかります。
この映画、滅茶苦茶につまらないです。10分もすれば見たことを後悔し、残りを見るのが嫌になります。つまり、映画館で見た人は時間を多いにムダにしなくてはならない「恐怖」によって、せめて睡眠時間にでもしようと思って「気を失い」ます。
そして、そんな酷い目にあった「死霊」達が次々にあの映画は酷かったという噂を流し、それに釣られて映画を見に行くという状態がまるで「盆踊り」なのでしょう。
あらすじを書きますと――
まず、若い男女が夜ドライブしてます。
墓場に来ます。
露出の高い人が踊ります。
別の露出の高い人が踊ります。
更に別の露出の高い人が……これの繰り返しです。
途中、狼男やミイラ男が出て来ますが意味なしです。
若い男女が盆踊り大会(?)を見ていたのがばれて、捕まります。
朝になり、幽霊はみんな消えて助かりました。
終了。
本当にこれだけです。90分もあって、これ以上に語るべきことがありません。どんな踊りだったとか、小道具がどうだったとか、一つずつ書けばもっと長くなりますが、非常に意味がないのでやめておきます。
この壮絶な酷い内容のため、どんどん噂が広まって、B(Z)級映画として超有名となったのでしょう。
ちなみに「夜の帝王」という肩書きの幽霊のボスですが、役者がセリフを覚えずに演じたそうで、目が泳いでいるのはカンニングペーパーを呼んでいるからだそうです。
そして、原作・脚本は史上最低の映画監督と名高いエド・ウッドです。これなら作品の酷さも納得できます。
この映画を見た人が「死霊」とならないことを願うばかりです。