死霊の盆踊り(原題:Orgy of the Dead)

死霊の盆踊り デラックス版 [DVD]

死霊の盆踊り デラックス版 [DVD]

【時間】約91分
【監督】A.C.スティーブン
【製作年】1965年
【ジャンル】ホラーを語るある意味で非常恐ろしい映画
 
◆勝手な5段階評価◆
【B級度】5
【ネタ度】1(ある意味5)
【ツッコミ度】1(ある意味5)
【オススメ度】1
【理解不能度】1(ある意味5)
 
 冒頭「これから話す物語は気を失うほどに恐ろしい」という解説が入りますが、今ならその意味がよくわかります。
 日本人が付けたタイトル「死霊の盆踊り」はインパクトも凄まじいが、その意味が今ならよくわかります。
 この映画、滅茶苦茶につまらないです。10分もすれば見たことを後悔し、残りを見るのが嫌になります。つまり、映画館で見た人は時間を多いにムダにしなくてはならない「恐怖」によって、せめて睡眠時間にでもしようと思って「気を失い」ます。
 そして、そんな酷い目にあった「死霊」達が次々にあの映画は酷かったという噂を流し、それに釣られて映画を見に行くという状態がまるで「盆踊り」なのでしょう。
 
 あらすじを書きますと――
 
 
 
 まず、若い男女が夜ドライブしてます。
 墓場に来ます。
 
 露出の高い人が踊ります。
 別の露出の高い人が踊ります。
 更に別の露出の高い人が……これの繰り返しです。
 
 途中、狼男やミイラ男が出て来ますが意味なしです。
 若い男女が盆踊り大会(?)を見ていたのがばれて、捕まります。
 朝になり、幽霊はみんな消えて助かりました。
 
 終了。
 
 
 
 本当にこれだけです。90分もあって、これ以上に語るべきことがありません。どんな踊りだったとか、小道具がどうだったとか、一つずつ書けばもっと長くなりますが、非常に意味がないのでやめておきます。
 この壮絶な酷い内容のため、どんどん噂が広まって、B(Z)級映画として超有名となったのでしょう。
 ちなみに「夜の帝王」という肩書きの幽霊のボスですが、役者がセリフを覚えずに演じたそうで、目が泳いでいるのはカンニングペーパーを呼んでいるからだそうです。
 そして、原作・脚本は史上最低の映画監督と名高いエド・ウッドです。これなら作品の酷さも納得できます。
 
 この映画を見た人が「死霊」とならないことを願うばかりです。